導入事例

三井物産マシンテック株式会社

対象製品:DME

三井物産マシンテック株式会社

顧客の機密情報が多く現場はセキュリティに敏感

三井物産マシンテックは三井物産グループの中でも工作機械に特化した商社だ。工業製品の工場などに納入される取扱商品は、数千万円から数億円という高額商品ばかりだ。 そのような高額商品を取り扱うが故の業務上の課題が昔からあったと、三井物産マシンテック株式会社管理本部長である檀原 存氏は言う。

「商品価格が大きいので、間違いは許されません。販売契約、仕入れなどの各ステップで申請書類を作成し、承認を得なければ業務を進められません。 昔は紙の申請書類でしたが、地方事務所とのやりとりを含めた効率化のため、ワークフローのオンライン化に取り組んできました」

こうした背景から、三井物産マシンテックでは早くからロータスノーツを活用してきた。社外でも利用できるようモバイル化の議論も、古くからあったが、そこにはまた別の課題があったと檀原氏は続ける。

「取り扱っているのが工業製品を生産するために使う工作機械ですから、ご依頼段階でNDAを結び、生産開始前の製品について詳細な情報を共有します。 これらの情報をうかつに外に持ち出す訳には行かないので、PCの持ち出しは考えられませんでした。実際、業務用のPCを持ちだすような企業とは取引しないと明言するお客様もいらっしゃいます

いち早くスマートフォンを業務現場に導入

三井物産マシンテックは安全なモバイル環境を求め、欧米で普及が進むスマートフォンをいち早く業務に取り入れた。 通信の暗号化や端末内情報の暗号化などに対応しておりセキュリティ面では満足のいくものだったが、 端末自体の使い勝手に課題が残ったと三井物産マシンテック株式会社 経営サポートのシニアコーディネーターである佐々木 克人氏は語る。

「操作が従来の携帯電話と大きく違ったうえに、国内では珍しい端末だったので情報がほとんどありませんでした。 そのため操作に関する質問が多数寄せられ、管理負荷が予想以上に大きくなりました」

三井物産マシンテックが先駆的取り組みをしているうちに、国内にもスマートフォンが普及。佐々木氏もプライベートでiPhoneを使い、業務活用への可能性を模索し始めていた。

檀原 存 氏 「iPhoneのインターフェイスならわかりやすいので、操作に関する質問への対応に忙殺されることもないと期待しましたが、セキュリティ面での不安を払拭できませんでした。 以前使っていたスマートフォンでは通信の暗号化を含め、細かい端末設定や紛失時の情報消去などをすべてリモートで操作できたのです。 iPhoneで同レベルのセキュリティを確保できないかと検討していました」

セキュリティ面の要件としては、次のような項目が挙げられた。 まず端末内のデータの暗号化、もしくは、端末にデータを持たない仕組みで紛失時の情報漏洩の恐れがないこと。端末の集中管理が可能なこと。 携帯電話は常に持ち歩くものなので、紛失や盗難は必ず発生するという考えから、最悪の場合にリモート操作で端末を初期化できることも求められた。 もちろん、業務に利用しているノーツとの連携も前提だ。

安全なうえに使いやすいモバイル環境を求めて

いくつかの候補を挙げ、実際に2週間ほど使用して比較した結果、採用されたのはソリトンシステムズが提供するダイナミック・モバイル・エクスチェンジ(以下、DME)だった。 DMEは社内システムとのセキュアな連携、端末内の情報の暗号化、端末の集中管理などの機能を集約した、モバイルソリューションだ。 モバイルソリューションの多くが端末管理、リモートアクセスなど各機能に特化しているのとは対照的に、DMEはスマートフォンを業務に活用するという切り口から必要な機能をオールインワンで盛り込んでいるのが特長だ。 そうした機能性に加え、佐々木氏が評価するのはインターフェイスの使いやすさだ。

「DMEは最近のスマートフォンアプリらしい作り込みがなされており、細かい説明がなくてもすぐに使えました。しかし他の製品はスマートフォンならではの操作系にはなっていなかったのです。 複数の製品を同時期に試用したので、その違いは歴然に感じられました」

佐々木 克人 氏

比較した他社製品はフィーチャーフォン(従来の携帯電話)を前提に端末側のアプリが作られており、操作感はiPhoneのものとはかけ離れていたと佐々木氏は指摘する。 使いやすい端末に換えることで従業員の負担を減らし、ひいては操作の問い合わせに対応しなければならない管理者の負担も減らすためにiPhoneを選んでも、肝心の業務アプリの操作感が悪かったのでは意味がない。

「DMEは必要な機能がひとつにまとまっていて、インターフェイスも使いやすい。そこに連携させるノーツのワークフロー画面も、従業員が違和感なく使えるように見慣れたPCの画面に似せて作り込みました」

佐々木氏は導入時のポイントについてそう語り、使いやすさに対する強い思い入れをのぞかせた。

「使いやすさ」が利用者、管理者双方の負荷を軽減

DMEの導入とiPhoneへの切り替えは、予想を上回る効果を上げた。モバイル環境に関する問い合わせが激減したのだ。 使いやすいと言われる仕組みであっても、新たなものを導入すれば当初は使い方に関する問い合わせが集中するのが一般的だ。 しかしDMEとiPhoneに関してはそうした傾向さえないことに、佐々木氏は驚いたという。

「あまりにも反響がなかったので、使ってもらえていないのかと不安になったほど、問い合わせはありませんでした。 iPhone自体が使いやすいことに加え、DMEのインターフェイスも使いやすいため、操作そのものに関して悩む人は少なかったようです」

DMEではノーツと共通のID、パスワードを使えるので、新たに覚えてもらうのは基本的な操作だけ。しかもその操作は、iPhoneが使えれば詳しい説明を聴かなくても使えるほど練られている。 あとは少しずつ機能を知ってもらい、iPhoneでできることを広げていってもらうだけだ。

「セキュリティは日進月歩であり、破る者と守る者の追いかけっこです。その中で今、一番使いやすく、セキュリティとのバランスのいいものを取り入れていきたいと思って導入したのが、DMEです。 今後は活用範囲を広め、効果を高めていくことに取り組んでいきます。持ち出し用PCも減らし、外出先での用件はできるだけiPhoneでこなせるよう整備していくつもりです」

業界内でも常に先駆的立場でいるために、これからも挑戦を続けたいと語る檀原氏。セキュリティと使い勝手を両立させたDMEとiPhoneの環境は、現状で最善の方策としてその眼鏡に適ったようだ。


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