サーバ統合に併せてRiverbedを導入しました。JBCCのWAN全体が最適化され、通信トラフィックは通常の5分の1に減少しました。

日本ビジネスコンピューター株式会社
  • 全拠点のサーバ統合に伴い、WAN高速化アプライアンスRiverbedを導入

日本ビジネスコンピューター(JBCC)は、全拠点のサーバ統合に伴い、WAN高速化アプライアンスRiverbedを導入した。先進技術LinuxセンターGM 浜口昌也氏とPHPセンター 長高浜祐二氏にその経緯と効果について詳しく聞いた。

目次

  1. 1.社内の「目利き」役~JBCC 先進技術部門の役割
  2. 2.サーバ統合のタイミングでRiverbedを導入
  3. 3.あまりの速さに一同驚く~Riverbedの第一印象
  4. 4.Riverbedの導入効果
  5. 5.最初はRiverbedをバックアップで使おうと思っていた
  6. 6.地震対策の新たなネットワーク構成にRiverbedを採用
  7. 7.「使いやすく、自由度が高い」~Riverbedの使用感
  8. 8.実際に使ってみてわかったRiverbedの良さ
  9. 9.Riverbedの良い点その1:最適化されトラフィック量が10→2に削減
  10. 10.Riverbedの良い点その2:ユーザーに知らせずこっそりとサーバ統合ができた
  11. 11.Riverbedの良い点その3:サーバ統合のやりかたを改善できた
  12. 12.Riverbedの良い点その4:回線最適化でサーバの負荷が減った
  13. 13.とにかく、見に来てほしい
  14. 14.ソリトンへの評価
  15. 15.今後の期待

社内の「目利き」役~JBCC 先進技術部門の役割

Q. JBCCの「先進技術」部門とはどんな部署ですか。

JBCCの先進技術部門は、テクニカル・マーケティング、社内企画、取り扱い製品の選定や売り方を考える部署です。また、JBグループ(JBCCホールディングの事業11社)のIT活用の企画・立案・運用についても携わっています。JBCCは「自社で使ってみて良いものをお客様に販売する」というポリシーですから、「取り扱い製品の選定」が特に重要です。自社で使う商品を選ぶことは、JBCCが今後販売するかもしれない商品を選ぶことと同義になります。我々はJBCCの「目利き役」であると自負しています。我々の網にひっかかったソリューション商品は、社内の検証施設 SLCC(Solution Competency Center)で日々検証を繰り返しています。SLCCでは、紙では理解できないことを実際に利用し試してみて、良い悪いを正確に理解することを目的とした、お客様にもご利用頂ける検証施設です。

サーバ統合のタイミングでRiverbedを導入

Q. JBCCではRiverbedをどのようにお使いですか。

JBCCでは、2007年4月から9月まで、グループ全体の情報統合のための取り組みである「JBグループ統合インフラ構築プロジェクト」を行いました。このプロジェクトの一環として、それまで全国68拠点にバラバラにあったサーバを東京のデータセンターに集約させるという、大規模なサーバ統合を行いました。「地震に強いネットワーク作り」のためです。この新たなネットワーク構成のひとつとして、2007年6月、Riverbed Steelhead 3020をデータセンターに、Steelhead 1020を大阪事業所と名古屋事業所に、計三台を導入しました。これによりユーザー数2000人の広域イーサ網が出来上がりました。

あまりの速さに一同驚く~Riverbed の第一印象

Q. Riverbed の第一印象を聞かせてください。

気になる製品であったRiverbed の効果を確かめるため、社内で検証を行った時の印象は、とにかく「速い」。居合わせた者皆が驚くぐらいの速さでした。社内での検証とは、Riverbedを挟んでいる状態でのファイル転送と、挟んでいない状態でのファイル転送の速さの違いの見比べです。 1回目、Riverbed を挟んでいない、通常の状態でファイル転送、2分かかりました。2回目、同じ条件でRiverbed を挟んでいる状態で行うと、1分20秒。キャッシュが無い状態でも圧縮機能により時間が短縮されるようです。3回目、なんと4秒! 見ていた者たちからは思わず「ほんとかよ!」「うそだろ」という声が上がりました。Riverbedのキャッシュ機能、データ圧縮機能の高さは我々の最初の想像をはるかに超えたものでした。

Riverbedの導入効果

Q. JBCCではRiverbedを導入して約2ヶ月が経ちました。これまでのところの導入効果をお聞かせください。

Riverbedを導入したことで、JBCCでは大きく3つの効果がありました。一つ目は、「トラフィック量が8割減った」こと。二つ目は、「ユーザーに知られずにサーバ統合が実現した」こと。 三つ目は、「サーバの負荷が減った」ことです。その詳細については後述したいと思います。

最初はRiverbedをバックアップで使おうと思っていた

Q. そもそもJBCCがRiverbedに目をつけたのは何がきっかけでしたか。

Riverbedの高いキャッシュ機能を目の当たりにし、我々は当初、これをある目的で使えないかと考えました。災害時のバックアップです。具体的には以下のような内容です。

  1. 1.災害時のバックアップセンターは通常は遠隔地にあります。
  2. 2.フルバックアップを毎日取るには、全てのデータ、つまり100GBなら100GBを毎日データセンターに送らねばならない。
  3. 3.東京から沖縄に100GBを毎日流すには太い回線が必要である。太い回線は費用がかさむ。
  4. 4.そこでRiverbedを使う。データがキャッシュ化されるため、一度データを送ってしまえば後は日々の差分データだけを通す回線があれば良い。つまり細い回線で良く、費用もかからない。


Riverbedの本来の目的は「WAN回線の高速化」ですが、このように「災害時バックアップ」という分野にも応用できると考えました。

地震対策の新たなネットワーク構成にRiverbedを採用

Q. 非常に興味深い利用法です。しかし今回JBCCがRiverbedを導入したのは災害時バックアップ用としてではありませんでした。用途が変わった理由はなんでしょうか。

前述の「JBグループ統合インフラ構築プロジェクト」を行う中で、「震度7の地震が来てもデータ保全ができるシステムを提案するように」という指示が、JBCCホールディングスからありました。そこで我々が提案したのが、各拠点バラバラにあったサーバを統合し、免震対策をしたデータセンターにまとめて置き、データ保護を行うことでした。新たなネットワーク構成の中にRiverbedを組み込むことで、サーバ統合の際に起こりうる「遅くなる」「システムを止めなければならない」などのユーザーの不利益を解決できると提案し、導入が決まりました。当初の目的とは違った用途での導入になりましたが、試用段階、本格導入を通じ、Riverbedは常に高い効果を上げています。

「使いやすく、自由度が高い」~Riverbedの使用感

Q. では試用段階でわかった、Riverbedの良かったところを教えてください。

二つあります。第一に、使いやすいこと。

設定の量が少なく簡単です。基本的には ケーブルを間違えないように挿すだけ、という単純さです。

第二に、設定の自由度が高いこと。

Riverbedは、デフォルトでは通信データ全てが最適化されるようになっています。しかし、必要に応じて、その気になれば最適化する通信の種類が選べ、好きなように調整ができます。例えば通信量の多いWebやメールは最適化するが、基幹システムは最適化から外す、というように最適化するデータの種類を選択できます。また、帯域幅の中の内訳も決められます。例えば帯域全体を10bpsだとすると、8bpsは最適化し、残り2bpsは最適化せずに基幹システムで大事に使おう、などという帯域制御を行うこともできます。面倒であればデフォルトのままでもOK。でもその気になればあちこちいじって使い勝手よくできる。この自由度の高さは評価できる点です。

実際に使ってみてわかったRiverbedの良さ

Q. では実際に使ってみて分かったRiverbedの良さを教えてください。

Riverbedを実際に使ってみて良いと思ったところは以下4つです。

  1. 1.最適化されトラフィック量が10→2に削減
  2. 2.ユーザーに意識させることなくサーバ統合ができた
  3. 3.サーバ移行の手法を改善できた
  4. 4.回線最適化でサーバへの負担が減った

Riverbedの良い点その1:通信量が最適化されて10→2に削減

Q. では順々にお聞きします。Riverbedの良い点の1番目、「最適化されトラフィック量が10→2に削減」とは。

Riverbedが通信データを最適化する度合いは、我々が思ったよりもはるかに高いものでした。グループ全体における回線に流れるトラフィック量の、実に8割が削減されています。つまり、今まで10通信していたのが2だけですむようになりました。

Riverbedの良い点その2:ユーザーに知らせずこっそりサーバ統合ができた

Q. Riverbedの良い点の2番目、「ユーザーに意識させることなくサーバ統合ができた」とは。

通常サーバ統合と言えば、ユーザーにあらかじめ知らせておいて、その日は業務をストップさせるなどの負担を強いることになりますが、Riverbedを使うことでその必要がなくなりました。各拠点のサーバをデータセンターに移行しても、ユーザーは誰もサーバが移行したことを気づきませんでした。「静かなサーバ統合」になりました。

Riverbedの良い点その3:サーバ移行の手法を改善できた

Q. Riverbedの良い点の3番目、「サーバ移行の手法を改善できた」とは。

一般的に、サーバ統合は、たとえば大阪から東京にデータを移すためにテープで運ぶといった、アナログなやり方で移行が行われます。データを運ぶためには一度必ずシステム止めなければなりません。 ユーザーには「○月○日にサーバが止まります」と告知し、夜に移行するというやり方でした。しかし今回は以下のような簡単なやり方でサーバ移行を行いました。

  1. 1.統合に先だち、各拠点のサーバの中身を、ある時点でデータセンターにRiverbed経由で一気に送る
  2. 2.このことはユーザーには知らされず、通常業務が行われているので、サーバ内にはいつもどおりデータがたまっていく。
  3. 3.いざサーバ統合時には、既にデータセンターには各拠点のサーバデータが送られているため、Riverbedのキャッシュ機能により、差分のわずかなデータ量のみを移行するだけですむ。


この方法により、サーバ統合や移行のマイナス面である、全システムを止めることで生じる各業務の停滞などは一切起きず、何事もなかったかのように統合が終わりました。

Riverbedの良い点その4:回線最適化でサーバの負荷が減った

Q. Riverbedの良い点の4番目、「回線最適化でサーバの負荷が減った」とは。

これは最初予想していませんでしたが、今回、Riverbedを入れたことでサーバの負荷が減っていることが判明しました。そう言える根拠は以下です。

  1. 1.サーバ統合によって各拠点にサーバがなくなり、遠隔地は特に通信距離が長くなることによる遅延が生じるだろうと予想された。
  2. 2.特に、ノーツは重いといわれているので、ノーツの動作スピードが遅くなることを覚悟していた。
  3. 3.しかしふたを開けてみると、クライアントの設備その他は何も変わっていないのに、統合前と後でノーツの動作スピードは全く変わらなかった。
  4. 4.距離が長くなったのにノーツの速度が変わらないということは、これまでと同じ距離だったら速くなっていたはず。
  5. 5.つまりこれまでは回線に遅延が生じており、それがサーバへの負荷にもなっていたといえる。


「ノーツが重い、では新しくしよう」という声をよく聞きますが、それは無駄だと思います。新規リソースや回線増速にお金をかけるのではなく、土台である回線を最適化すれば速度が上がる。さらにノーツサーバだけでなく、隣接するファイルサーバも恩恵を受ける。同じ投資をするならまず土台(回線)に投資をしたほうがよほど有効な投資だと言えるでしょう。

とにかく、見に来てほしい

Q. Riverbedの良さを一言でお願いします。

Riverbedの性能を言葉で説明しようとすると、誰が聞いてもウソにしか聞こえない。だから一言を言うならば、「いいから何も言わずに見に来なさい」。これに尽きるでしょうか。デモを見れば、みな想像以上にびっくりすると思います。

ソリトンへの評価

Q. 最後にソリトンへの評価をお願いします。

我々は製品だけでなく、エンジニアに対しても目利きができるつもりでおります。たくさんのエンジニアを見ていますが、ソリトンのエンジニアは質がいい。これが最大の評価点ですね。普通エンジニアの人たちは、「正しいことは答えるが、少しでもリスクの生じるようなことは答えない」という保身的な人が多い。その点、ソリトンのエンジニアは、こちらの「こういうことができますか?」の質問に「はい、できます」だけなく「実はこういうこともできます」というような、発展的、しかし彼にとってリスクもあるだろうことを言ってくれました。我々はエンドユーザーに商品を売る立場でもありますから、「いざというときに助けてくれるエンジニア」が良いエンジニアです。ソリトンのようなスタンスのエンジニアならいざというとき助けてくれそうだと思いました。

今後の期待

Q. 今後の期待があればお聞かせください。

JBCCは今後もますます「目利き力」を高めていきたいと思っています。ソリトンには、これからもRiverbedのような良い製品をどんどん紹介してくれることを期待します。お互いに切磋琢磨しながら、末永いお付き合いをお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

お忙しい中、有り難うございました。

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