SmartOnを使って携帯電話をタッチするだけ。他校に先駆け、最先端のIT教育環境を実現。 生徒が主体的に参加する教育スタイルで、次世代の人材育成を目指す。

甲南大学
  • 新しい教育スタイルを採用
導入製品
 SmartOn ID

IT化やグローバル化といった劇的に変化する社会で重要なのは、「自ら考え行動する力」をもつ人物の育成――。従来の大講義室で行うような講義中心の授業ではなく、甲南大学では学生が積極的に参加する新しい教育スタイルを採用している。その1つが、SmartOnの認証システムをベースに構築されたIT教育環境だ。例えば携帯電話がIC学生証代わりの認証デバイスになり、キャンパス内のあらゆる場面で活躍する。

目次
  1. 1.甲南大学が新キャンパスで目指した情報教育とは
  2. 2.甲南大学ではSmartOn IDをどう活用しているか
  3. 3.SmartOn IDを選択した理由 ~決め手はコスト削減、他システムとの連携力
  4. 4.SmartOn IDへの評価 ~導入後も安定して稼働
  5. 5.大学は今後ITをどのように活用していくべきか
  6. 6.今後の目標と期待

甲南大学が新キャンパスで目指した情報教育とは

Q. 携帯電話を学生の認証に、というのは珍しいですね。

2009年開校の西宮キャンパスでは、これからの社会で武器となるのは「自らの力で人生を切り開く力」だと考え、目的意識をもって授業に参加できる環境作りに取り組んでいます。情報教育でも、ITを問題解決のツールとして使いこなせるようになることが目標です。その一環として、携帯電話とパソコンをフルに使いこなすMobile CUBE と呼ばれるシステムを導入しました。キャンパス内ではどこでも無線LANでインターネット接続が可能です。授業中は各学生のパソコン画面を瞬時にワイヤレスでスクリーン上に投影することもできます。ケーブルのつなぎ替えといった煩わしいことはせず、学生が主体的に参加する授業を効率よく進められるようにするためです。携帯電話を学生識別・認証にしたのも、学生にとってもっとも身近な情報機器の可能性を現実のものとして感じてもらえたらと考えたからでした。FeliCa付きの携帯電話が学内のさまざまな場面で活用できるようになっています。これを実現するための中心的な基盤となったのが、ソリトンシステムズの「SmartOn ID」です。

甲南大学ではSmartOn IDをどう活用しているか

Q. 具体的にSmartOn IDをどのように活用しているのですか。

SmartOn IDは、携帯電話やIC学生証、ICOCA、Pitapaといった既存のICカードを認証デバイスとして活用できるセキュリティソフトウェア製品です。学生が普段使っている携帯電話やICカードを、認証デバイスとしてそのまま活用することができます。

共有パソコンのログイン
パソコン教室のパソコンのログオンは携帯電話をかざして行います。備え付けのICカードリーダーに携帯電話をかざすだけで「誰?」を認識、自動的にWindowsのログインを行います。さらに学内ポータルサイトへのログインもSmartOnが自動的に ID、パスワードを送信する、シングルサインオンを実現しています。Mobile CUBEでは、携帯電話を認証デバイスに利用するといったSmartOnの特性をうまく利用することで実現した多様なシステムです。PC認証だけにとどまらず、さまざまなシステムにも携帯電話を活用できるようになっています。
ドアの解錠
パソコン教室、IT教室、メディアセンターなど一部のスペースについて、携帯電話をかざすことでドアが解錠されるようになっています。
個人ロッカーの解錠
学生全員が使用するロッカーの解錠も携帯電話で行います。解錠により学生がキャンパスに来たことがわかります。
オンデマンドプリンター出力
出力したいプリンター機器に携帯電話をかざすことで、印刷できます。取り間違いなども防止できます。

SmartOn IDを選択した理由 ~決め手はコスト削減、他システムとの連携力

Q. SmartOn IDを導入した決め手は何だったのでしょうか。

機能がシンプルで無駄がないのがよかったですね。導入にかかわってくださった内田洋行さんから紹介していただいたのですが、私たちの求めていたものはこれだとすぐにピンときました。具体的には2つあります。1つ目は、学生が使用するさまざまな携帯電話に対応できるシステムが、SmartOnなら組めそうだったからです。というのも、学生は頻繁に携帯電話を変えますよね。さらに、今でこそ学生は200名程度ですが、4年後には800名近くになります。管理者の作業も膨大になる上、セキュリティ面でも不安です。そこで、今回はFeliCaチップをキーとして全体のシステムを構築し、機種変更の際には学生自身が速やかに再登録できる仕組みを用意しました。

Q. もう1つの決め手とは?

SmartOnには、他のシステムと連携するための仕組みが用意されていた点です。当初から、キャンパス全体を管理するデータベースと、SmartOn IDの管理サーバに登録された情報をどのように同期させるかという点は大きな課題の1つでした。SmartOnには、開発キットが用意されていたので、シームレスにデータベースと連携させることができました。SmartOn IDによって、「パソコンのログイン認証」という枠を超えた用途でも情報を活用できる仕組みを作れたわけです。新サービスへの展開を考える上でも、大変評価できるポイントだと思っています。

SmartOn IDへの評価 ~導入後も安定して稼働

Q. 導入していかがでしょうか。

稼働から2カ月以上経ちましたが、トラブルが一度もないんですよ。全体の構成はかなり複雑ですが、スタート直後でこれだけのシステムが一度も問題が発生することなく動き続けるのは驚異的だと思っています。私自身もともと企業に勤めるSEでしたから、そのすごさはわかります。SmartOn IDは安定性も抜群なんですね。

大学は今後ITをどのように活用していくべきか

Q. 学生の皆さんの反応は?

学生にとって普段これだけ身近な携帯電話ですが、やはりドアの鍵を開けたりといった経験は初めてのようで、驚きの声もよく耳にします。ですが次第にそれにも慣れてくるでしょう。私はその当たり前の感覚になることこそが重要だと思っています。少子化に伴い、高い評価を受けている大学のみが生き残る時代がやってきています。大学には次代を担う人材を育成する役割が、今後より具体的に求められるようになるでしょう。その意味でも、大学はITを戦略的に活用しさまざまなサービスを構築していくことが必要です。現代社会はIT化が進んでいるといわれながら、実際にはまだまだその技術を活かしきれていないのも事実です。IT技術の活用で解決できる問題が世の中にはあふれています。学生にはその問題を発見していってもらいたいと思っています。

今後の目標と期待

Q. 今後の目標について教えてください。

例えば「出欠管理」や「証明書の発行」など連携システムを拡張していきたいですね。「次はこんなのあったらどうですか」と学生のほうから提案が出てきたら、今回の取り組みは成功かなと思っています。SmartOn IDを導入したことで、土台となる仕組みはほぼできあがりました。ご存じのとおり、IT分野は進化の早い世界です。今後も携帯電話だけでなく、ITを使って何ができるかをコンセプトに新しい情報教育のあり方を模索し続けていきたいと思っています。

お忙しい中、有り難うございました。

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