自動運転実用化へのブレークスルー

遠隔型自動運転システム(Teleoperation Car System)

遠隔型自動運転システムとは

自動車の自動運転システムで、緊急時等に備えて自動車から遠隔に存在する監視・操作者が
電気通信技術を利用して当該自動車の運転操作を行うことができるもの

Ⅰ. テストコースにおける中速遠隔走行

名古屋のテストコースの遠隔運転車両(乗用車タイプ)を、
東京の遠隔センターから遠隔で運転します。

  • 中速標準走行(40km/h)<直線、カーブ>
  • バック運転(駐車場)
  • スラローム走行

Ⅱ. 公道における遠隔運転
運転者無人・乗客搭乗バス

バス区間(公道)において乗客を乗せた小型バスを
ドライバー無人で遠隔運転します。

  • 低速標準走行(20km/h以下)<公道、バス区間>
  • 鋭角左折<見通しの悪い左折、センター映像>
  • 踏切停止、横断<踏切警報音、踏切内対向車すれ違い>
  • 駐車場進入<車外映像>
  • 駐車車両を対向車線はみ出し追い越し<車内映像、車外映像>

Ⅲ. 空港における無人貨物牽引車列の遠隔運転・旅客機横付け
無人トーイングトラクター車・貨物車両連結走行・遠隔操作での旅客機横付け

中部国際空港(制限区域)内において、無人のトーイングトラクター車が2台の貨物車を遠隔運転で牽引、旅客機への横付けを行います。

  • 空港制限区域内での貨物車牽引走行(約15km/h)<走行映像、センター映像>
  • 遠隔による一時停止、再発車 <車外映像>
  • 貨物牽引車列の航空機寄せ <車外映像、センター映像>
  • 空港誘導員指示による貨物車列の遠隔誘導走行<誘導走行映像>

遠隔型自動運転システムに求められる技術

遠隔型自動運転 コントロールセンター

自動運転(ドライバー無人での、いわゆるレベル4以上)の運行事業では、安全のため、車両の走行状態を常時監視し、また、車両の周辺状況、車内の状況を必要なときに直ちに確認できることが求められます。
さらに、自動運転機能のみでは運行の判断が難しい状況が生ずるため、コントロールセンターからの遠隔運転操作によって、走行を継続できることが望まれています。

コントロールセンターの詳細はこちらから

遠隔型自動運転システムの構成

実体視野、安全視野の確保

- 複数カメラ映像のリアルタイム画像処理 -

映像の信頼性及び画質の確保

- ストリーミングプロトコル "RASCOW" -

映像伝送の超短遅延化

- 並列処理方式 -

遠隔運転の遅延時間と安全走行
<解説はこちら>
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