遠隔型自動運転
コントロールセンター

自動運転(ドライバー無人での、いわゆるレベル4以上)の運行事業では、安全のため、遠隔に設置されたコントロールセンターで、車両の自動走行状態を常に監視すること、また、車両の周辺状況(映像と音声)及び乗客など車内の状況(映像と音声)を必要なときに直ちに確認できることが求められます。

さらに、車両の自動運転機能のみでは公道での運行の判断が難しい状況(例えば、歩行者の横断判断、駐車車両を追い越す判断など)がしばしば生ずるため、事業運営上、コントロールセンターからの遠隔運転操作によって、走行を継続できることが望まれています。

ソリトンが提供する遠隔型自動運転コントロールセンターは、複数地区、複数台の自動運転車(運転者無人)を低コストで常時または必要時に監視するとともに、遠隔操作が必要となった車両について、遠隔運転を可能とします。

遠隔"監視"システム

複数地区 自動運転車両の遠隔集中監視・運行の司令

遠隔"運転"システム

遠隔型自動運転車両の遠隔運転

システム構成

ソリトンシスの遠隔監視システムは、クラウド基盤を中心に車両と遠隔センターをシームレスにつなぎます。複数車両の同時監視を複数拠点(m:n)が可能で、事業効率化を実現しています。また、運行システムや他システムとの車両連携することで、自動運転サービスを高度化することが可能です。

ソリトンの遠隔監視システムの特長

1.モバイル通信の高い安定性

  • 遠隔システムでは、通信(映像、音声、データ)の安定性は必須条件です。自社開発のZaoシリーズを基盤とした3チャンネル「マルチキャリア方式」を標準とすることで高安定性を実現しています。

2.システムの低コスト化

  • 1.の特長に加え、自動運転正常時に通信帯域を大幅に削減する「ダイナミックマルチリンク機能」を備えます。
  • 車載装置は、基盤通信部と画像処理部を一体化してコンパクトなBOX構成&クラウド構成により多機能を効率的に実現しています。

3. 遠隔コントロールセンターにおける効率的UI

  • 状況把握、視認の容易性(モニタ配置、映像構図、画面切替)を追求しています。
  • 遠隔監視制御の即応操作(監視制御盤) を実現しています。

4. 自動運転に対する遠隔支援機能の容易なアドオン

  • 自動運転の予期せぬ事象に、遠隔から支援して運行業務の効率化を図る「遠隔アシスト」や、「遠隔運転」を容易に追加可能です。遠隔監視で使用する同じ車載BOXで車両との制御信号通信を行います。

5. 複数の車両を1センターで集中監視、または複数センターで共同監視

  • クラウド機能により、N(センター、監視者):m(被監視車両)の監視方式を実現しています。

6. 他システム(運行管理や業務系)とのセンター機能連携、その他V2N(C)としての活用

  • クラウド間接続によるシステム連携が可能です。また自動運転車両と外部システムが相互通信するための、安定的なネットワーク経路としての活用が可能です。

遠隔コントロールセンターの例

車両走行状態一覧表示のほか、複数車両の映像表示や1車両選択拡大表示など、機能別にモニタを配置します。

公道における遠隔運転
運転者無人・乗客搭乗バス

バス区間(公道)において乗客を乗せた小型バスを
ドライバー無人で遠隔運転します。

  • 低速標準走行(20km/h以下)<公道、バス区間>
  • 鋭角左折<見通しの悪い左折、センター映像>
  • 踏切停止、横断<踏切警報音、踏切内対向車すれ違い>
  • 駐車場進入<車外映像>
  • 駐車車両を対向車線はみ出し追い越し<車内映像、車外映像>

遠隔運転コクピット

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