ランサムウェアは、国内外の企業で深刻な脅威をもたらしています。IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2024」によれば、ランサムウェア攻撃の脅威は2016年以降9年連続で1位にランクインするなど、その被害規模や影響範囲の大きさが伺えます。攻撃者が企業の機密データやシステムを暗号化して使用不能にし、復旧と引き換えに金銭を要求する手口は、経済的損失に加えて業務の停滞や社会的信用の失墜など、大きなリスクを伴うものです。
事実、2023年のランサムウェア攻撃からの復旧コストは平均約4億円以上に達しており、前年から大幅に増加しています。また、企業が身代金として支払った額は平均約6億円以上に上るとの報告もあり、多くの企業が大規模な経済損失に見舞われました。
このような状況下において、ランサムウェアへの対策が求められています。必要なのは、感染を防ぐための強固なアクセス管理と、感染後のデータ復旧を迅速に行えるバックアップ体制です。そこで注目すべきソリューションが、ソリトンシステムズの「Soliton OneGate」と「VVAULT」です。
Soliton OneGateは、オンプレミス環境やクラウドサービスなど、企業が使う様々なシステムを不正アクセスから守る多要素認証などを可能にします。また、VVAULTが、PCにマウントできる複数のストレージを仮想ドライブに集約して、大容量の仮想ストレージを簡単に構築・管理できる技術と、ランサムウェア攻撃を早期に検知してブロック・修復を可能にする技術を提供します。
これら2つを組み合わせた環境を構築すれば、ランサムウェア攻撃を未然に防ぎ、仮に感染した場合にも迅速な対応が可能です。企業の「データ」と「業務の継続性」を守るセキュリティ基盤の構築には、ソリトンシステムズのソリューションをご検討ください。
「Soliton OneGate」と「VVAULT」についての具体的な機能や導入事例を詳しく知りたい方は、以下公式サイトをぜひご覧ください。
国内で食品製造業を営む企業がランサムウェアに感染し、財務会計システムが暗号化されました。システムは操作不能となりましたが、幸いにも定期的なバックアップを実施していました。しかし、バーション管理が不十分であったため、最新の財務データを復元することができません。結果、決算報告書の提出に大幅な遅延が発生したほか、金融機関からの融資審査にも影響を及ぼしました。また、失ったデータを再入力するための人件費や、業務遅延による顧客の信頼低下など、大きな損失が出たのです。
この事例では、データのバックアップをしておくことはもちろんですが、バージョン管理の徹底が必要であることも示しています。業務におけるデータの管理体制を見直し、ランサムウェアを防御すると同時に、感染後の対策を強化することが不可欠だといえます。
実際に対策を強化したお客様の事例をご紹介します。
トヨタ部品北海道共販株式会様は、膨大な種類のカタログを電子カタログとしてデータで保存していますが、その量は相当なもので、容量削減のために古いデータを消去するなどの課題がありました。また、2018年ごろには、年数の経過もありファイルサーバーやNASのリプレースを検討。
新たなファイルサーバーに求める要件は、拡張性と既存データの容易な移行、セキュリティやコンプライアンス強化ができるものです。そこで導入を決定したのが、同社の要件をすべて備え、さらにランサムウェア対策もできるソリトンシステムズの「VVAULT」でした。
VVAULTは、既存のファイルサーバーやNASをストレージ仮想化機能で統合できるため、拡張性を実現できます。また、詳細なアクセスログ管理機能でコンプライアンス要件をクリア。特に、保存されているファイルを過去の任意のタイミングまで巻き戻せる「タイムマシーン機能」は、万が一ランサムウェアの被害にあっても復旧できる可能性が格段に高まります。
VVAULTを導入し、2019年秋ごろからデータ移行を進めました。本社に設置したVVAULTファイルサーバーを冗長構成にし、リアルタイムのデータ保護と、筐体間のバックアップが可能な構成を構築しています。これにより、従来、夜間に行っていた日次バックアップに比べて、データ損失のリスクやダウンタイムの大幅な削減を実現します。
ここに紹介した「VVAULT」の導入事例については、「導入事例 トヨタ部品北海道共販株式会社」にて詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
ランサムウェアは、企業や公共機関をはじめ、個人の生活にも深刻な影響を及ぼすサイバー攻撃です。その被害は、単にデータを暗号化するだけではなく、業務の停止や情報漏えい、法的責任や信頼の失墜など多岐にわたります。国内外で多くの被害を出しており、国内においては組織向け脅威のトップに位置づけられるものです。
VPN機器やRDPの脆弱性が感染経路の上位を占める中、フィッシングメールや不正ダウンロードからの感染も続いています。また、「二重恐喝」や「ノーウェアランサム」などその手口は巧妙化しており、従来にも増して防御が困難になっています。このような現状で求められるのは、包括的な対策を実現するソリューションの導入です。また、感染後に備えたデータのバックアップ体制も整えなければなりません。
ソリトンシステムズの「Soliton OneGate」と「VVAULT」は、これら課題を解決するソリューションを提供しています。Soliton OneGateが不正アクセスや外部からの侵入を防ぎ、安全なリモートアクセスを実現します。また、大容量の仮想ストレージを簡単に構築・管理し、ランサムウェア攻撃を早期に検知してブロック・修復を可能にするVVAULTは、データのバージョン管理も可能です。
ランサムウェア対策を見直し、企業のデータやシステム、信頼を守るセキュリティ基盤を構築するならば、ぜひソリトンシステムズまでご相談ください。