導入事例
中讃ケーブルビジョン株式会社
地域のイベント生中継にZao-Xを採用
工事や大掛かりな設備無しで、高画質かつ安定した中継を実現
導入効果
- Zao-X導入で地域イベント中継が増加、番組の魅力が向上
- 導入により、幹線工事が不要に。どこからでも中継が可能となった
- 高画質で通信も安定。背負うのに負担が少なく、女性カメラマンにも好評

中讃ケーブルビジョン株式会社 様 構成図

生中継に向けたソリューションとしてZao-Sを採用。更新を機に後継機を探していた
中讃テレビでは、毎週金曜日の夕方5時から30分間、生放送番組『ライブCVC』を放映。中讃エリアのニュース、人気のお店やスポット、イベント情報など、生中継を交えながらタイムリーな話題を視聴者に提供している。
同社は2021年からソリトンシステムズ(以下、ソリトン)のZao-Sを、2025年からはZao-Xを活用し、生中継を行ってきた。Zaoシリーズ導入の経緯を、制作部 高田氏は次のように語る。

「ケーブルテレビでは中継場所の幹線工事が必要で、中継できる場所も限られていました。そのため、設備常設の球場で開催される高校野球以外では『丸亀お城まつり』と、もうひとつ程度のイベント中継にとどまっていました。しかしながら、エリア拡大を機に、他のエリアからもお祭りやイベントを生中継していく方針になりました。“簡単に中継できるシステム”を探し、Zao-Sの導入に至りました」
Zao-Sは大規模な設備が不要で、どこからでも簡単に中継できることから、中継回数が増え、番組も充実していった。その後4年が経ち、機器更新のタイミングを控え、後継機の選定にあたることになった。
高性能かつ軽いことに加え、サポート体制の手厚さがZao-X導入の決め手に
Zao-X選定に至るまでの経緯を、高田氏は次のように話す。
「複数の主要メーカー製品を展示会で実際に見て・聞いて、代理店の朋栄さんにも相談しつつ、選定に1年ほどかけました。通信性能、コスト、品質の安定性。そして女性スタッフでも扱いやすい軽さを重視しました。毎週の中継で使用するものですから。最終的にはこれらを満たすZao-Xを選んだのですが、Zao-S利用時にソリトンのサポートが手厚かったことも選定の大きな理由です。実際に使用してみて、綺麗な画質に驚きました。また、女性カメラマンからは、背負っていても負担を感じないと聞いています」





中継先の工事費が削減できたほか、バックアップ用に携帯することも
Zaoシリーズ導入による効果や、Zao-Xの優位性を高田氏はこう語る。
「導入前は、中継のたびに工事費用がかかり、製作費が膨大になってしまうという課題がありました。導入により、工事が不要となったため、中継を増やすことへのハードルが低くなりました。また、光回線を引いている現場にも、念のためにバックアップ用としてZao-Xを持参しているので、安心して中継に臨めます。Zao-Xは、高画質であることに加え、バッテリーが専用バッテリーではなく、モバイルバッテリーであることは嬉しい点です。Type-C出力で、交換も容易になりました」
人出の多い花火大会でも安定して中継
様々な場所から中継を行っているとのことだが、使用感はどういったものなのか。高田氏は次のように語る。
「実際に導入してみて、中継中に回線が乱れることはほとんどありません。今年の8月にレオマリゾートで開催された花火大会(2~3千人の人出)で、Zao-Xを使って中継したときも、特に途切れませんでした。何万人も集まる場所だと、また違ってくるのかもしれませんね※」
- 大勢の人が集まる大規模イベントでは、輻輳状態(回線にアクセスが集中する状態)が発生し、通信速度の低下につながる懸念がある。対策としては、簡易基地局が用意されることが多い。
今後も地域の皆様にとって魅力的な番組を目指して。Zao-Xが大きな役割
今後、中讃テレビが目指す姿について、高田氏は次のように結んだ。
「当社としては、ケーブルテレビは地域の人々にとって魅力ある存在でなければならないと思います。他では見られない、ローカルだからできることが何より大切であり、地域発信の着眼点、想像力、面白さ、奥深さをより充実させていくことで、“見てもらえる番組・見たくなる番組”を作り続けていきたいと考えています。そのためには生中継が欠かせませんし、Zao-Xが果たす役割は大きいと思います」
※本ページの内容は、2025年12月作成時の情報に基づいています。