グラフィカルな分析レポートからPC利用実態を見える化
実態把握から業務改善、働き方改革に活かす

西松建設株式会社
  • 既存の運用を引き継ぐことに加え、直感的な操作とリアルタイムなログ把握を実現
  • 勤怠管理システムとの差異、業務傾向を把握し、働き方の是正指導に貢献
  • 資産管理ツールでは実現できない、詳細なログから裏支えとなる実利用状況を把握
導入製品
 InfoTrace 360

西松建設株式会社様の導入構成(イメージ)

PC操作ログサービスの終了に伴い、新サービスのInfoTrace 360を採用

1874年の創業以来、国内外で鉄道・ダム・道路・オフィス・住宅・商業施設をはじめとする社会インフラの整備を手掛け、安全・安心な社会の実現に貢献してきた西松建設。2022年6月に「西松DXビジョン」を策定し、「現場力がシンカしたスマート現場」「仮想と現実が融合した一人ひとりが活躍できるワークスタイル」「エコシステムで新しいサービスや空間を創り出すビジネス」を掲げ、現場、ワークスタイル、ビジネスの3つの空間をデジタルでイノベーションする活動を推進している。同月、戦略立案から実行、推進までを担う独立組織として「DX戦略室」を設置。配下には「DX企画部」「ICTシステム部」を設けて持続的な推進・管理を行っており、2022年7月には、経済産業省「DX認定事業者」認定を取得している。

DX戦略室 ICTシステム部 ICTインフラ課 課長の鈴木岳史氏は、今回の導入の経緯を次のように語る。
「当社では、以前からソリトンのPC操作ログサービスを導入していましたが、ログを監査のために管理するだけではなく、データとして活用し、業界では以前から問題となっていた時間外労働削減などの業務改革に活かしたいという思いから、ログ分析ツールであるSplunkと組み合わせ、業務実態把握を行っていました。ソリトンから2022年6月末をもって同PC操作ログサービスが終了となるアナウンスを受け、試験運用の結果、新サービスであるInfoTrace 360では、既存の運用を引き継げる点、さらにはログの取得から分析までを一つのサービスで実現できるように進化している点を評価し、採用を決定しました。」

InfoTrace 360は、PC操作ログから社員の勤務状況やアプリケーション、ファイル利用状況、Web閲覧履歴などの業務状況を可視化し、労働時間など働き方に関するリスクの把握や、データ持ち出しなどの情報漏えい対策、業務環境の整備に活用できるクラウドサービスだ。

鈴木氏は、今回の選定理由を次のように明かす。
「InfoTrace 360は、レポートの分析項目が充実しているだけでなく、スピーディーな状況把握が可能な点からも、当社の今までの運用を引継ぐにあたって最適な選択肢でした。また、ソリトンには従来サービスの運用支援及び構築を担ってもらっていましたので、当社の企業文化や求める情報も把握していただいており、安心感がありました。よりグラフィカルなレポート画面になった新サービスへの期待もありました。」

グラフィカルで直感的なUIに満足。導入、社内展開もスムーズ

DX戦略室 ICTシステム部 ICTインフラ課の大津陽平氏は、導入および全社展開もスムーズだったと次のように話す。
「複雑なカスタマイズは行わず、標準仕様のまま導入したこともあり、1ヶ月間ほどの試験運用を経てそのまま本番環境に移行。まずはICTシステム部限定で利用し、ログ取得やレポート機能に問題がないことを確認した上で、全社展開しました。当社で使用しているIT資産管理ツールを用いてサイレントインストールしたので、ユーザーに特に負荷をかけることもなく、スムーズに展開できました。」

大津氏は、これまでSplunkとの組み合わせで実現していた従来サービスのレポート機能と比較し、以下のように語る。「InfoTrace 360は従来サービスのレポート画面と比べ見やすく、UIもさらに使いやすくなった印象があり、マニュアルを見なくても直感的に操作できます。従来サービスではできなかった、ほぼリアルタイムなログ把握も可能になりました。分析レポートについても、アプリケーション、オンラインストレージ利用など、把握したい情報は標準のレポートで一通りカバーできています。」大津氏はソリトンの導入サポートについても、「疑問がある時はその都度ソリトンに問い合わせしましたが、営業担当を通して迅速かつ丁寧な回答が頂けたので、スムーズに移行できました。」と話す。

PC利用実態の見える化により共有・退職者PC管理や、残業時の実態把握にも有効

こうしてInfoTrace 360は、本社や支社、関連会社および海外の現地法人に支給されているWindows PC 約4,700台を対象として、2022年3月より利用が開始された。

大津氏は、利用頻度の高い運用をこのように話す。「これまで同様、アプリケーションの利用状況、利用されたファイルの種類、ブラウザの検索キーワードの把握といった主目的に加えて、当社で多く利用する共有PCの現在の利用者が誰なのか、どのように利用されているのかといった状況把握、さらには退職者PCの適切な管理、情報漏えい対策などにも活用しています。当社の資産管理は別ツールで実施していますが、InfoTrace 360はそれでは把握できない、より詳細なログの取得によって、裏支えとなる実態把握が可能です。」

鈴木氏は、残業時の実態把握にも役立つと語る。「建設業界においては働き方改革、長時間労働の是正が強く求められています。当社では勤怠管理システムを用いて、PCの電源オン・オフ、ログイン時間などで勤怠管理を行っていますが、実態把握については不安が残り、InfoTrace 360がその助けになっています。詳細なPC操作ログを把握することで残業の中身が分かり、適切な残業時間削減に向けたアクションを取ることができます。また、こうしたツールが利用されていることが知れ渡るだけでも、従業員への抑止力にもつながっています。」

各部門でのログデータ利活用に期待。業務効率と安全性を高め、DXをさらに推進

同社では各部門からのリクエストに応じ、ログ分析レポートを提出しているとのこと。鈴木氏は「InfoTrace 360があることで、各部署から『こういう情報が見たい』というニーズが挙がった際にも、速やかに応えることができます。例えば、導入した工程管理ソフトの実利用状況をログから把握し、導入が遅れている支社や現場への導入支援を展開する、といった運用をしています。大量のPC操作ログを分析することにより、働き方改革や業務改革などに繋がるような新たな気付きが生まれることを期待しています。」と話す。

また、大津氏は「今回、ソリトンから『Discover』という、分析レポートのカスタマイズ機能が追加されたと聞きました。アプリケーションやファイルの利用状況など、必要な情報だけが抽出・レポートできれば、全社的にデータ利活用が推進できますので、使いこなしたいですね。」と語る。

鈴木氏は最後に、ソリトンへの期待について次のように結んだ。「現在、Soliton OneGateを用いてシングルサインオン(SSO)導入を進めている認証システムを、パスワードレス化や生体認証など、さらに進化させて業務効率と安全性を高めたい。また、全社で活用しているiPadのスマートデバイス認証も取り組んでいきたいと思っています。引き続き、ソリトンには専門家の知見を基にした、最適なアドバイスとソリューション提供、サポートに期待しています。」

お忙しい中、有り難うございました。

※インタビューの内容は、取材当時(2022年10月)のものです。

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