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事例目次
- 応用例 1 : 全焦点画像の自動生成
- 応用例 2 : ステレオカメラによる距離データのリアルタイム生成
- 応用例 3 : パターンマッチング
- 応用例 4 : 超解像画像拡大・ノイズ除去
- 応用例 5 : X 線 CT 検査
応用例1 : 全焦点画像の自動生成
100 枚の画像から焦点のあっている部分のみを抜き出して、1 枚の画像を合成するシステムです。
対象物を真上から撮影します。この時、カメラを Z軸方向に移動させ、100 枚の焦点を変化させた画像を撮影します。これらの画像から焦点が合っている 画素のみを抜き出し、全画素で焦点が合っている画像を合成するシステムです。
応用例2 : ステレオカメラによる距離データのリアルタイム生成
2 台のカメラを利用したステレオカメラから距離データを生成するシステムです。
距離データを生成するアルゴリズムを FPGA にインプリメントしているので、高解像画像からリアルタイムで距離データを生成でき、高速な自律型移動システムでの利用を実現しています。
※本事例では、カメラリンクオプションボードを利用しています。
応用例3 : パターンマッチング
任意の画像から、登録した画像にマッチングする物を検出します。マッチングの検索アルゴリズムは九州工業大学 脇迫先生が提唱されている投票方式を採用しています。投票方式とは、検索対象物の画像(モデル画像)を登録し、任意の画像(シーン画像)から登録画像を検索します。 モデル画像とシーン画像のそれぞれエッジ座標の差の分布を求めて、分布の高いものをマッチング座標とし、マッチングする画像を検出します。複数枚モデル画像を登録することで、シーン画像内で回転や画像の重なりが生じていても、検出することが可能です。
応用例4 : 超解像画像拡大・ノイズ除去
株式会社シンセシスの画像処理 IP「EARTH」 を EXpresso FPGA に実装することで、超解像拡大処理を行ってもシャープで美しい画像をリアルタイムに HD(1080p 60fps)で出力することが可能です。
「EARTH」では、㈱シンセシスの超解像アルゴリズム「DIR8」による超解像処理に加え、ノイズ除去機能・フレーム補間処理機能が加わり、より高画質な画像を合成します。
※ 「EARTH」、「DIR8」は株式会社シンセシスの製品です。
応用例5 : X 線 CT 検査
産業用 X 線 CT 装置で撮影した連続画像から、高速に撮影対象物の三次元立体画像を合成します。微細化する電子部品や X 線でなければ確認することのできない部分を高速かつ正確に検査することを可能にします。X 線 CT 装置は、CSP、FC 等の電子部品のはんだクラック評価などに利用されています。