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共創が生む、新たなセキュリティの形ーIIJ×ソリトン対談

IIJとソリトンシステムズは、10年以上にわたる協業関係を築いてきた国産IT企業同士です。
単なる製品取引を超え、お客様への価値提供をともに追求してきた両社が、協業の歴史と現在、そして未来について語り合いました。

第1章:各社のビジネスモデルと強み

ファシリテーター
本日は、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)より、サービスインテグレーション事業をご担当されている井本様にお越しいただきました。
まずは、ソリトンシステムズの鎌田社長よりご挨拶をお願いします。

【ホスト】ソリトンシステムズ 鎌田社長
ソリトンの鎌田です。
本日は、長年ともに歩んできた大切なパートナーであるIIJの井本様をお迎えでき、大変うれしく思います。
私どもソリトンは、認証やID管理を中核技術として、企業のIT環境における安全な基盤づくりをミッションとしています。
DXが加速する現在、「誰が、どこからアクセスするのか」を適切に管理する重要性は、ますます高まっています。
本日は率直にお話しできればと思います。
それでは井本様、IIJのビジネスについてご紹介いただけますか。

【ゲスト】IIJ 井本氏
鎌田社長、本日はこのような場を設けていただき、ありがとうございます。
IIJは、自社でプロダクトを設計・開発し、自社基盤でサービスを提供する「サービスプロバイダ事業」と、お客様に必要なITサービスを統合して提供する「サービスインテグレーション事業」の二本柱で展開しています。
現在、国内外合わせて約16,000社のお客様にご活用いただいています。
労働人口の減少をはじめとする社会課題に対し、デジタルワークプレース(DWP)を軸にソリューションを提供していくことが、私どもの使命です。
本日はどうぞよろしくお願いします。

第2章:10年超の協業の歴史

ファシリテーター
ここからは、お二人の協業の歴史について伺います。
鎌田社長、IIJ様とはかなり長いお付き合いになりますね。

【ホスト】ソリトンシステムズ 鎌田社長
本当に長いお付き合いになりましたね。
「NetAttest EPS」の販売を始めた当初からIIJ様にご採用いただき、いつも感謝しています。
単に製品を使っていただくだけでなく、IIJ様のサービスや案件の中で一緒に価値を育ててきたという感覚が強くあります。
製品単体では決して生まれなかった価値が、IIJ様との連携によってお客様の現場へ広がっていく。その実感こそが、今の協業の礎になっていると思っています。
こうした共創の取り組みは、昨今の社会情勢や市場動向を踏まえても、非常に大切だと捉えています。
井本様はいかがですか。

【ゲスト】IIJ 井本氏
本当にその通りで、弊社にとってもソリトン様との歩みは欠かせないものです。
2000年代には、RADIUS認証の領域でNetAttest EPSをSIコンポーネントとしてご提供いただくところから始まりました。
その後、2010年代には数万ユーザー規模での端末分離(SSB/SSG)やファイル交換(FileZen)へと、一緒に扱う領域と規模が着実に広がってきました。


IIJ×ソリトン 協業年表

年代 主な取り組み‧提供ソリューション
2002年頃
  • ソリトン、RADIUS認証製品「NetAttest EPS」を販売開始。IIJが当初よりご採用。
    NetAttest EPS RADIUS認証
2000年代
  • IIJが多数のお客様向けSIコンポーネントとしてNetAttest EPSを提供。ネットワーク認証分野での協業深化。
    NetAttest EPS SI連携
2010年代
近年
現在
  • 「IIJセキュア端末分離ソリューション with Soliton」リリース。
  • IIJ GIO上でワンストップ提供を実現。複数の大規模導入事例も実現。
    IIJセキュア端末分離 with Soliton IIJ GIO連携

第3章:国産プロダクトの意義

ファシリテーター
昨今の外資系製品の価格上昇について、鎌田社長はどのようにお考えでしょうか。

【ホスト】ソリトンシステムズ 鎌田社長
そうですね。為替変動やグローバルな価格政策の影響で、外資系製品のコスト上昇は近年本当に顕著になっています。
そうした市場環境の変化の中で、「国産プロダクト」の価値が改めて見直されていると、強く感じています。
価格の安定性はもちろんですが、日本企業特有の業務プロセスやセキュリティ要件に合った機能設計、そしてきめ細かなサポート体制こそが、国産プロダクトの本質的な強みだと思っています。
日本の現場に根ざした技術が、確かな選択肢として存在することには、中長期的に大きな意義があると確信しています。

【ゲスト】IIJ 井本氏
本当にその通りです。
弊社でも、契約更新のたびに価格面でご苦労されるお客様の姿を何度も目にしてきました。
外資系製品のコスト上昇が続く中で、相対的にコストが安定している国産プロダクトが選ばれやすくなっているのは、現場感覚としても明らかです。
IIJとしては、常にお客様にとって最善の選択肢を提供できるよう、複数のソリューションを組み合わせる視点を大切にしています。
その中でも、ソリトン様のような信頼性の高い国産セキュリティは、弊社にとって欠かせない大きな柱になっています。

第4章:同じ国産IT企業として - 両社が見る市場とポジション

ファシリテーター
鎌田社長、IIJ様も同じく国産IT企業として市場を牽引されていますが、その立ち位置をどのようにご覧になっていますか。

【ホスト】ソリトンシステムズ 鎌田社長
IIJ様は、私どもにとって本当に心強い存在です。
IIJ様がサービスプロバイダ・インテグレータとして市場で価値を構築され、その基盤の上で私どもがセキュリティ技術を担う。
この明確な役割分担があるからこそ、お客様に本物の「国産IT」の価値を届けられていると感じています。
私どもはプロダクトを開発する立場ですが、その技術をお客様の現場で価値として届けるには、IIJ様のような確かなサービス基盤とインテグレーション力が不可欠です。

【ゲスト】IIJ 井本氏
そのように言っていただけると、本当にうれしいです。
私どももソリトン様を、「国産セキュリティプロダクトのリーディングカンパニー」として、日本のIT市場において重要なポジションを担われている企業だと認識しています。
IIJは海外製品も取り扱いますが、自社ブランドでサービスを展開する「国産サービスプロバイダ・インテグレータ」としての姿勢も大切にしています。
ソリトン様が独自プロダクトを開発・提供されている点は、まさに日本のITエコシステムに欠かせない存在です。
同じ国産ITを支える仲間として、いつも頼もしく感じています。

第5章:協業選定のポイント - なぜソリトンが選ばれるのか

ファシリテーター
多くのベンダーとお取引がある中で、IIJ様がソリトン様を選び続ける決め手はどこにあるのでしょうか。

【ゲスト】IIJ 井本氏
いくつか明確な理由があります。
まず、サポートの速さです。問い合わせへのレスポンスが非常に早く、「日本品質」のサポートを求めるお客様に対して、安心感を提供できています。
次に、IIJサービスとの機能補完性の高さです。
弊社のサービスとソリトン様のプロダクトは相性がとてもよく、組み合わせることでセキュリティの実効性が着実に高まります。
そして何より、営業・技術の皆さんの柔軟性と伴走姿勢ですね。
提案から導入、運用まで、あらゆる場面で機動力を持って対応いただける。この点が、ソリトン様を選び続ける大きな理由だと思っています。

【ホスト】ソリトンシステムズ 鎌田社長
そう言っていただけると本当にうれしいですし、励みになります。
私どもも、お客様に長く安心してお使いいただくために、プロダクトの品質とサポートの質の両方を大切にしてきました。
IIJ様の幅広いサービス基盤と、私どものセキュリティ技術が組み合わさることで、より強固で実践的なIT環境が実現できる。
この相乗効果こそが、両社が一緒に取り組み続ける意義だと、私も心から思っています。

第6章:「IIJ with Solitonシリーズ」の誕生

ファシリテーター
具体的な連携ソリューションについて、井本様からご紹介いただけますか。

【ゲスト】IIJ 井本氏
はい。
これまでの両社の連携実績を集大成する形で生まれたソリューションであり、弊社としても大きな自信を持ってご提供しています。
セキュアブラウザ「Type B」はブラウザ完結型で端末のセキュリティを高め、「Type W」は隔離領域生成型で、VDIより低コストに安全なワークスペースを実現します。
これらをIIJ GIO上で運用し、ソリトン様のプロダクトとセットで提供することで、お客様は端末にアプリを導入するだけで、セキュアな業務環境を利用できます。
リリース以来、多くのお引き合いをいただいており、市場での手応えを感じています。

【ホスト】ソリトンシステムズ 鎌田社長
このソリューションは、インフラ運用をIIJ様が担い、セキュリティ機能を私どもが担うという役割分担が、本当にうまく機能していますね。
お客様は大がかりな環境構築を行うことなく、すぐに安全な業務環境をご利用いただける。
「引き合いが増えている」とお聞きするたびに、一緒に作り上げてきたものが市場でしっかり評価されていると実感します。
長年の信頼関係が形になった、まさに共創の成果ですね。

第7章:過去の導入事例

ファシリテーター
最近の案件で、印象に残っている共同事例はありますか。

【ホスト】ソリトンシステムズ 鎌田社長
特に印象に残っている事例が2つあります。
ひとつは、ファイル無害化装置との連携によって生まれた「無害化×セキュリティ」という新たな価値です。
もうひとつは、両社が一体となって導入を推進した体制そのものです。
どちらも、「共創パートナー」としての確かな手応えを感じた印象深い取り組みでした。
井本様から詳しくご紹介いただけますか。

【ゲスト】IIJ 井本氏
はい、ぜひご紹介させてください。
まず、無害化ニーズの高いお客様の事例です。
ファイル無害化のニーズが急速に高まる中で、お客様が導入されていたファイル無害化装置との機能連携に、ソリトン様のプロダクトが対応していたことが、選定の大きな決め手になりました。
さらに、ソリトン様がお客様のフロントに一緒に立ち、共同で訴求してくださったことで、お客様に深くご理解いただき、導入につながりました。
秘匿性の高いデータを扱う業務環境でも十分に機能しているとの評価をいただいています。
もう一件は、端末型の分離モデルに強い関心をお持ちのお客様の事例です。
慎重で手厚い導入支援が求められていたため、ソリトン様からもSEに参画いただき、一体となった体制で導入を進めることができました。
導入後も機能に関するお問い合わせが活発で、「日本品質」がしっかり評価されていると感じています。
両社一体の体制があってこそ実現できた事例だと思っています。

【ホスト】ソリトンシステムズ 鎌田社長
こうした実績を積み重ねることが、両社の信頼関係をさらに深めていくのだと思っています。

第8章:共創がもたらす信頼関係 - 長期パートナーシップの本質

ファシリテーター
10年以上の協業で築かれた信頼関係について、鎌田社長はいかがですか。

【ホスト】ソリトンシステムズ 鎌田社長
信頼関係は、本当に一朝一夕には築けないものですよね。
長年にわたり、技術的な課題を一緒に乗り越え、新しいニーズに素早く対応してきた。その積み重ねが、今日の関係を支えていると感じています。
私が考える「共創」とは、単にプロダクトを組み合わせることではなく、互いの強みと役割を理解し、共通のゴールに向かって一緒に進むことです。
DXが加速する今、こうした信頼をベースにした共創の重要性は、ますます高まっていると確信しています。

【ゲスト】IIJ 井本氏
本当にそう思います。
弊社がソリトン様に強い信頼を感じる大きな理由のひとつは、「自然に連携しやすい」という感覚が、現場から経営層まで一貫して共有されていることです。
以前、IIJ GIO上での動作に対応するために、ソリトン様が専用ドライバを開発してくださったことがありましたよね。
製品を売って終わりではなく、弊社の基盤に合わせて技術的に深く対応してくださる。
そうしたご協力の積み重ねが、今の強固な関係をつくっているのだと思います。
お互いの強みを活かし合える。その信頼の土台があってこそ、本当の共創が生まれるのだと感じています。

第9章:未来ビジョン - 「国産×共創」で切り拓く明日

ファシリテーター
最後に、両社が描く「国産×共創」の未来ビジョンをお聞かせください。

【ゲスト】IIJ 井本氏
日本の労働人口の減少は避けられない流れであり、インバウンド対応や遠隔地を含む多様な人材を活かしていくニーズは、今後ますます高まっていくと思います。
そうした環境の中で、どこにいても安全に業務を遂行できるIT基盤を整えることは、日本の生産力や競争力の向上に直結していきます。
そこに私どもが貢献できることを、とても大切な使命だと感じています。
IIJ GIOとソリトン様の技術を組み合わせ、幅広いお客様にコストを抑えた高度なセキュリティ環境をお届けする。
「with Soliton」の取り組みをこれからも一緒に発展させ、日本のDXセキュリティを牽引していきたいと思っています。

【ホスト】ソリトンシステムズ 鎌田社長
井本様、本日は本当に充実したお話をありがとうございました。
改めて、両社が目指す方向性や価値観を共有できたことを、うれしく感じました。
私が思い描く未来は、セキュリティを「導入して終わり」にするのではなく、環境変化に合わせてともに進化し続けることです。
AIやIoTの進展によって課題はさらに複雑になりますが、国産技術ならではのきめ細かさと、両社が積み重ねてきた知見・信頼があれば、きっと乗り越えられると思っています。
これからもIIJ様と手を携え、日本企業が安心してDXに取り組める基盤を提供し続けていきましょう。
「国産 × 共創」の力で日本の未来を豊かにする。その思いを、本日の対談を通じて改めて強くしました。
本当にありがとうございました。

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