株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区新宿、代表:鎌田信夫)は、携帯電話回線を利用して高画質の動画をライブ中継するシステム"Smart-telecaster ZAO" (スマートテレキャスター ザオー)、を用いたモバイルIP中継システムのクラウド化の実証実験をTBSテレビと共同で行いました。

この実証実験はTBSの24時間ニュースチャンネル「TBSニュースバード」が3月11日に放送した「東日本大震災から5年?被災地の明と暗?」の生中継プログラムの中で行われました。H.265/HEVCベースのモバイル中継システムとしてクラウドを通して放送で活用した事例としては国内で初めてとなります。

クラウドを経由したスマテレZAOでのリポート風景 (提供:TBSテレビ)

「Smart-telecasterシリーズ」は3G, LTE, BGANなどの公衆モバイル回線を使って、高品質な動画をリアルタイムで配信するソリューションです。ソリトン独自の伝送技術 RASCOW (Real-time Auto Speed Control based-on Waterway model) tm により、揺らぎの大きいモバイル回線上でも、遅延が少なく、「切れにくい」安定した映像が送れます。暗号化、接続認証などのセキュリティ機能も備え、放送メディアから警察、消防などの公共機関まで幅広く採用され、国内、海外で、災害現場やスポーツイベントなどの報道等で利用されています。

昨年発売を開始した新製品"Smart-telecaster ZAO "(以下、スマテレZAO)は、独自伝送技術に加え、新規に開発したH.265/HEVCハードウェアエンコードを実装しており、圧倒的に美しい映像を送受信します。

今回の実証実験では、宮城県の被災地からスマテレZAOを使って伝送されたライブ映像をクラウド上に構築した環境で分配し、その後クラウドからTBS内のスタジオサブと回線センターの2箇所に設置された受信機に同時に中継を行ったものです。この実験を通してクラウドを介した伝送においても、スマテレZAOは放送品質に対応した映像クオリティーと短遅延性能を確保できることを確認しました。

ソリトンシステムズは今後もクラウド上での録画、Web配信などの付加価値を加えた新たなサービス方式の技術開発を行う予定です。

近年、放送局の映像取材の分野では、衛星を使った従来型の中継からモバイル回線を使った中継への移行が世界的に始まっています。スマテレZaoはこの流れを加速し、放送のみならず、災害や救急医療など様々な分野でライブ映像の活用を促進します。

尚、この実証実験の成果は4月18日から米国ラスベガスで開催される世界最大の放送機器展NAB Showのソリトンブース(South Hall Upper SU4324)にて紹介する予定です。

クラウドを経由したスマテレZAO構成イメージ

【Smart-telecaster ZAO製品紹介URL】
http://www.soliton.co.jp/products/category/product/video/smart-telecaster_zao/

【 この件に関する問合せ先 】
Mobile Broadcast事業部 営業部 03-5360-3860 stc-sales@list.soliton.co.jp