株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鎌田 信夫、以下、ソリトン)は、名古屋で実施した遠隔運転の動画を初めて公開しました。

 遠隔運転の車両に複数台の特殊カメラを設置、それらの映像を圧縮、LTE回線(一般の携帯電話の電波)でリアルタイムに遠隔の操縦席に送信、操縦側は受信した映像、 車の振動などの情報を解読、モニターを見ながらアクセル、ステアリング、ブレーキなどを操作します。
このシステムでは、カメラの映像が圧縮、送信を経て元の画像に戻され、表示されるまでの時間 (遅延時間、Latency/Delay)が重要なfactorとなっており、 ソリトンは50ミリ秒台(5/100 秒)を実現しています。 これは、時速60Kmで遠隔の車を走らせるレベルと言えます。

 このリモート運転は、携帯電話が通じるところ、どこでも実現できる可能性を有しますので、 車の自動運転に対する広範囲な補助、あるいは自動運転のための環境が未整備地区での補完モードとして有効と想定されます。 また、スピードより労働環境の改善を図るべく、工事現場のブルトーザーなど重機械向けの応用も検討されています。

 最近、人口の都市集中と地方の過疎化が話題となっています。
恵まれた自然環境の中で子供を育てたいという若い人達、都会の会社で長く業務に取り組んで第2の人生を、という人々が、積極的に地方に移住。 現場から離れた場所にいながら、一時的に、あるいは 時間単位で、都会のDay サービスの車を運転する、 あるいは、山村の定期バスを運転してあげる、などの仕事が生まれます。 大企業の「オフィスワークや問い合わせ センター業務」の地方分業を超えた新たな国づくりを推進するものと言えます。