株式会社ソリトンシステムズ(代表取締役社長:鎌田信夫、以下ソリトン)は、電子証明書配布ソリューションを簡略、強化し、2023年6月2日よりその最新版の提供を開始しました。

 ネットワークに接続するデバイス、ユーザーを管理する「NetAttest EPSシリーズ」は、一般企業はもちろん、教育、公共の現場で広く採用され、認証アプライアンスとしての累計出荷台数は30,000台以上、認証に用いる電子証明書の発行枚数は1,000万枚を超えています。国内シェアはトップレベルで、国内で開発されたセキュリティ製品として世界的にも、歴史的にもユニークな商品です。今回、その電子証明書を管理する専用アプリケーション「Soliton KeyManager」と証明書配布・管理サーバー「NetAttest EPS-ap」を改良、システム管理者の手間を大幅に軽減します。

 今回の改良版では、証明書配布サーバー(NetAttest EPS-ap)からの通知メールに含まれるURLをクリックするだけで、Soliton KeyManagerが起動し、電子証明書の入手に必要なパラメーターを取得。電子証明書の発行要求・取得から登録にいたるまでの操作をほぼ自動で完了させます。

 利用者の操作は数クリックとなり利便性が向上することはもちろん、操作をシンプルにすることで、システム管理者が担うヘルプデスク業務の負担も大幅に軽減します。

この比較を図示すると次の絵になります。

■ [数クリックで電子証明書の取得が可能に]

 近年、ITサービスのクラウド化、在宅によるリモートアクセスの一般化によって、Firewallの内側と外側という境界でデータを守ると言う概念は無力化し、特にランサムウェアの頻発に対抗するには、全てのアクセスを疑うというゼロトラストの発想が必須と言われています。電子証明書を活用した、各種のアクセス制御はゼロトラストに対応する重要な要素となっています。つまり、偽装や複製のできない電子データで確実な端末識別をおこなう電子証明書はネットワーク接続時の認証に最適であり、無線LANやVPNへの不正アクセス対策として有効です。今回、そのソリューションの機能を強化し、利用者が数クリックで電子証明書を取得できるようにしたものです。

なお、
電子証明書の有効性は多くのガイドラインでも明示されています。

 厚生労働省の「医療情報システムの安全管理のガイドライン」や文部科学省の「教育情報セキュリティに関するガイドライン」では、セキュリティ強化のために電子証明書の利用を促しています。

 ソリトンは、重要性がますます高まる電子証明書の利用を後押しするため、今後もNetAttest EPSシリーズの強化を続けていきます。

 また、強化された証明書配布ソリューションの対応範囲を広げ、ゼロトラストでのセキュリティ確保に効果的なクラウドサービス「Soliton OneGate」でも利用できるように取り組んでいます。

【 各製品に関する問合せ先 】
ITセキュリティ事業部 Tel: 03-5360-3811 netsales@soliton.co.jp