デジタル証明書は、DX時代における企業のセキュリティ基盤を支える中核的な技術です。リモートワークの定着やクラウドサービスの業務利用が進む現在、社内外を問わず多様な環境からシステムへアクセスすることが前提となり、従来の「IDとパスワード」だけでは不正アクセスや情報漏えいを十分に防げなくなっています。 こうした背景から、ユーザー本人や利用端末の正当性を客観的に証明できる仕組みとして、デジタル証明書の重要性があらためて高まっています。
デジタル証明書は、ネットワークに接続するユーザーや端末が、本当に許可された存在であるかを第三者が証明するための手段です。通信の暗号化と本人確認を同時に実現できるため、なりすましや情報の改ざん、盗聴といったリスクを大幅に低減できます。単なる認証手段ではなく、安全な通信とアクセス制御を支える基盤技術として、多くの企業システムで活用されています。
一方で、デジタル証明書の活用が進むにつれ、運用面での課題も顕在化しています。業務拠点や端末数の増加により、証明書の配布・更新・失効管理の負担は拡大しがちです。担当者の異動や属人化によって管理手順が引き継がれず、設定漏れや失効忘れといったミスが起こりやすい状況も少なくありません。こうした背景から、認証基盤の自動化や一元管理を求める声が高まっています。
ソリトンシステムズでは、こうした課題に対応するため、デジタル証明書を基盤とした認証ソリューションを提供しています。認証サーバー「NetAttest EPS」は、企業内における端末認証を効率化し、証明書運用の管理負担を軽減します。さらに、「Soliton OneGate」は、多要素認証(MFA)を活用したID認証サービスとして、リモートワークや複数のアクセス経路にも柔軟に対応します。これらを組み合わせることで、運用負荷を抑えながら、高いセキュリティを実現する認証インフラの構築が可能になります。
「NetAttest EPS」と「Soliton OneGate」の具体的な機能や導入メリットについては、以下の公式サイトをご参照ください。
ID/パスワードによる認証方式では、認証情報の管理が煩雑になりやすく、私物端末など管理外のデバイスが社内ネットワークに接続されるリスクを完全に排除することは困難です。
とくに無線LAN環境では、管理外端末が接続されやすく、いわゆるシャドーITがセキュリティホールとなる懸念があります。実際に、私物PCやスマートフォンから社内システムへアクセスし、端末の紛失や盗難をきっかけに機密情報が漏えいするといったインシデントは数多く報告されています。顧客情報や設計資料、経営戦略など、漏えい内容によっては事業に重大な影響を及ぼすケースも少なくありません。
こうした問題の多くは、「アクセスしている端末が本当に正規のものか」を確認する仕組みが不十分であることに起因しています。だからこそ、ネットワーク接続時に端末の正当性を客観的に証明できる手段として、デジタル証明書による端末認証が注目されています。
ここでは、デジタル証明書による認証を導入し、こうしたリスクへの対応を進めたお客様の事例をご紹介します。
清水建設株式会社様は、DX戦略「SHIMZ VISION 2030」のもと、認証基盤の刷新に取り組みました。従来は端末ごとに複数の認証方式が混在し、とくにPCのMACアドレス認証は、セキュリティ面・運用面の両方で課題となっていました。数万台規模の端末についてMACアドレスを個別に登録・削除する運用は煩雑で、不要な情報の棚卸しも困難な状況だったのです。
この課題に対し、同社は「NetAttest EPS」と「Soliton OneGate」を導入し、全端末の認証方式を証明書認証へ統一しました。スマートデバイスやPCのWi-Fi/有線LAN認証を段階的に移行し、証明書の配布はWorkspace Oneを活用して自動化。従来は1台あたり約10分を要していた設定作業も、ほぼ自動で1分以内に完了するようになりました。
その結果、管理負担の大幅な軽減とセキュリティ強化を両立。今後はクラウドとの連携を進め、ゼロトラストを見据えた認証基盤の最適化を図る方針です。
ここに紹介した清水建設株式会社様の導入事例については、以下で詳しく紹介していますので、
あわせてご覧ください。
クラウドシフトとゼロトラスト対応を目指し認証基盤を刷新 端末の認証を証明書方式に統一、管理負荷軽減と安全性を両立
デジタル証明書の導入や運用は、技術的な仕組みだけで完結するものではなく、現場の業務フローや組織体制に大きく左右されます。ITインフラや働き方が多様化する現在、企業の事業内容や拠点数、端末の利用形態によって、直面する課題や運用上のポイントは異なります。とくに拠点や端末が多い環境では、証明書の配布・更新・失効管理が煩雑になりやすく、「なんとなくのルール」や「特定の担当者に依存した運用」が、見過ごせないリスク要因となります。
セキュリティと業務効率を両立させるためには、デジタル証明書の棚卸しや運用手順の標準化が欠かせません。あわせて、現場担当者への継続的な教育や、全社的な管理体制の整備も重要です。情シスなど一部の部門に任せきりにするのではなく、システム化・自動化・ルールの明文化を進めることが、将来的なトラブルを未然に防ぐことにつながります。
ソリトンシステムズが提供する「NetAttest EPS」は、企業ネットワークにおける端末認証や証明書の一元管理を実現し、煩雑になりがちな運用負担の軽減を支援します。また、「Soliton OneGate」は、リモートワークや多拠点環境においても柔軟に対応できるID認証ソリューションとして、安定した認証基盤の構築を支えます。
認証基盤の整備や、デジタル証明書運用の見直しを検討されている方は、「NetAttest EPS」と「Soliton OneGate」を組み合わせた運用をご検討ください。導入や運用に関するご相談は、ソリトンシステムズまでお気軽にお問い合わせください。