RADIUSとは? その仕組みや運用、導入の注意点をわかりやすく解説

RADIUSの役割と今の課題

企業ネットワークを取り巻く環境が大きく変化する中で、ユーザーや端末の正当性をどのように担保するかは、今や経営課題に直結するテーマになっています。その中核を担ってきた技術が、RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)です。テレワークの普及やクラウドサービスの活用、無線LANの一般化により、社内外からのネットワークアクセスが常態化した現在でも、RADIUSは多くの企業で認証基盤として使われ続けています。

RADIUSは、有線LAN・無線LAN・VPNといった多様な接続環境に対応し、ユーザーや端末の認証とアクセス制御を一元的に管理できる仕組みです。長年にわたる利用実績と安定性から、ネットワーク構成が複雑化した現代においても、「入口」を支える基盤技術として重要な役割を果たしています。

一方で、RADIUSの導入・運用には専門的な知識や設計力が求められます。サーバー構成の設計、証明書の管理、冗長化の考慮、ログの扱いなど、運用範囲は広く、担当者の負担は決して小さくありません。ネットワークが高度化するほど、こうした運用の複雑さが顕在化しやすくなります。

こうした背景を踏まえ、ソリトンシステムズでは、RADIUSを基盤とした認証環境をより安全かつ現実的に運用できるソリューションを提供しています。たとえば、デジタル証明書(電子証明書)を用いた認証基盤をオールインワンで構築できる「NetAttest EPS」は、証明書の発行・失効・管理をGUIで直感的に操作でき、導入から日常運用までの負荷を大幅に軽減します。また、「Soliton OneGate」は、デバイス証明書を活用したクラウド型認証サービスとして、RADIUSと連携し、オフィスWi-FiやVPNへの安全なアクセス制御を実現します。

複雑化が進むネットワーク環境において、RADIUSを活かした認証基盤を現実的に維持・強化していくために、NetAttest EPSとSoliton OneGateは、安全性と運用性の両立を支える選択肢となります。

ソリトンのRADIUS関連ソリューション

ソリトンのRADIUS関連ソリューション

「NetAttest EPS」と「Soliton OneGate」の詳細な製品情報については、以下の公式サイトをご覧ください。

事例

変化に追いつけないRADIUSが、
経営課題になる前に

企業ネットワークの入り口を守るRADIUSは、長らく認証基盤の定番として利用されてきました。しかしその一方で、運用が属人化・ブラックボックス化し、「何かあっても誰も触れない」仕組みになってしまっているケースも少なくありません。

クラウド移行やテレワークの常態化、ゼロトラストの考え方の浸透など、環境変化が急速に進む中で、認証基盤に求められる役割も高度化しています。こうした変化にRADIUSの運用が追いつかない場合、ビジネスのスピード低下や、セキュリティレベル維持の足かせになるリスクが現実のものとなります。

ここでは、そうした課題が顕在化する前に、RADIUS基盤の見直しに取り組んだ企業の事例をご紹介します。

対策事例
カルビー株式会社様における 認証の強化と仮想環境の課題

カルビー株式会社様は、日本最大級のスナック菓子メーカーとして国内外で事業を展開しています。事業や組織の変化に伴い、同社ではセキュリティ対策やコンプライアンス対応の強化を進める中で、特に「認証基盤の強さ」が重要な課題となっていました。

無線LAN導入初期の課題を「NetAttest EPS」で解決 (2008年頃~2014年頃)

2008年頃、同社ではオフィスネットワークの無線化を進め、端末環境もデスクトップPC+有線LANから、ノートPC+無線LANへと移行していきました。2010年頃にはフリーアドレス制も導入され、ワークスタイルの変革が加速します。

こうした環境変化の中で課題となったのが、持ち込み端末(BYOD)による無許可接続のリスクでした。無線LANでは接続の敷居が低く、従来のMACアドレスフィルタリングでは、盗聴やなりすましといったリスクを十分に防げません。また、安全性を確保しつつ、運用負担を増やさない認証方式であることも重要な要件でした。

この課題に対し、同社が採用したのがネットワーク認証アプライアンス「NetAttest EPS」です。デジタル証明書による端末認証を用いることで、許可された端末のみをネットワークに接続させ、不正端末からのアクセスを効果的に防止しました。

導入の決め手となったのは、日本語GUIによる直感的な操作性や、豊富な導入・運用マニュアル、ソリトンシステムズによるサポート体制でした。導入後、NetAttest EPSは約6年間にわたり大きなトラブルもなく安定稼働し、当初の選択が適切であったことを裏付けました。

クラウド化・利用者増加への対応と
NetAttest EPS 仮想アプライアンスへの移行(2014年頃~)

2014年以降、カルビー株式会社様ではクラウドサービスの活用を本格化し、システムの仮想化が進展しました。オフィス環境では無線LAN接続が標準化され、利用端末数も大きく増加します。

その結果、従来のアプライアンス構成では、無線LAN接続端末数の増加に伴うキャパシティの問題が顕在化しました。NetAttest EPS自体は安定稼働を続けていたものの、認証リクエスト数の増大が新たなボトルネックとなっていたのです。

この課題に対応するため、同社は「NetAttest EPS Virtual Appliance」への移行を選択しました。これにより、仮想環境への対応と、増加する無線LAN利用に柔軟に対応できる認証基盤を再構築しています。

移行にあたっては、長期間にわたる安定稼働の実績や、クラウド化との親和性、少人数体制での運用を前提とした負荷抑制、コスト面、冗長構成の実現性などが評価されました。結果として、キャパシティの問題を解消しつつ、運用負荷を増大させることなく、認証基盤の刷新を実現しています。


ここに紹介したカルビー株式会社様のNetAttest EPS導入事例については、以下で詳しく紹介していますので、
あわせてご覧ください。
カルビー株式会社 様 導入事例 | 導入事例 | 株式会社ソリトンシステムズ

おわりに

おわりに

企業や組織のネットワーク接続を取り巻く環境は、年々複雑さを増しています。ユーザー端末の多様化、テレワークの定着、クラウドサービスの活用拡大により、従来の認証基盤では対応しきれない課題が顕在化してきました。こうした背景の中で、RADIUSは「認証(Authentication)」「認可(Authorization)」「アカウンティング(Accounting)」という3つの機能を通じて、ネットワークの入り口を制御し、安定したアクセス管理を支える基盤技術として、現在も重要な役割を担っています。

一方で、RADIUSの導入や運用には、サーバー構成の設計、証明書の管理、冗長化の検討、ログの活用といった専門的な知識やノウハウが求められます。情報システム部門の担当者にとっては、日常業務の中でも負荷が大きく、判断や対応を誤ると業務影響が広がりやすい領域でもあります。

こうした課題に対する実践的な選択肢のひとつが、専用アプライアンスの活用です。たとえば、ソリトンシステムズが提供する「NetAttest EPS」は、デジタル証明書を用いた認証基盤をオールインワンで構築でき、GUIによる直感的な操作やサポート体制によって、導入から日常運用までの負担を軽減します。また、「Soliton OneGate」は、多要素認証(MFA)を用いたID認証サービスとして、クラウドサービスとの連携やゼロトラストを見据えた認証設計にも柔軟に対応できます。

これから認証基盤の新規導入や見直しを検討する際には、セキュリティ強度だけでなく、運用負荷や継続的な管理のしやすさにも目を向けることが重要です。RADIUSを基盤とした認証環境を、現実的かつ安定して運用していくための選択肢として、こうしたアプライアンス製品を検討することは、複雑化するIT環境に対応するための有効な第一歩となるでしょう。

RADIUS・認証基盤の構築に関するご相談は
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