株式会社ソリトンシステムズ(以下ソリトン)は、経済産業省が公募した「無人自動運転等の先進MaaS実装加速化推進事業(自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実証プロジェクト)」の第1テーマ(2022年度に遠隔監視のみ(レベル4)で自動運転サービスの実現に向けた取組)の委託先に採択されました。

 本テーマは、国立研究開発法人産業技術総合研究所を幹事機関とする4法人共同での実施となり、ソリトンはこのうち自動運転レベル4運用のための遠隔システム及びその基盤となる通信システムの開発並びに実証を担当する予定です。

 運転者無人での走行を目指す自動運転サービスでは、現在、まず、予め定めた自動運転の設計条件を満たす領域(道路の状況等を含む)での無人走行の実現(レベル4)を開発目標としています。この場合、当該車両の円滑かつ持続的な走行と安全面を考慮し、自動運転系の異常時や乗客支援が必要な時などには遠隔センターから速やかな対処、的確な操作が必要になるものと想定されます。

 今回のプロジェクトではこのような場合の遠隔機能の検討とその実用化が大きな目的の一つとなります。ソリトンでは、車両~センター間に汎用的に適用しうる通信共通基盤として、高信頼かつ低コストのモバイル回線映像音声通信システムを開発するとともに、これと連動する遠隔システム(遠隔監視、遠隔支援・操縦)の機能検討、開発並びに実証実験を行う予定です。

 ソリトンは、通信の信頼性や短遅延に優れたモバイル回線用映像音声伝送システムZao-SH※1を販売提供しており、また、遠隔型自動運転に関する公道実証実験の実績※2も有しています。
 これらの実績を活かしながら、今回のテーマに関する開発を進め、その成果は、今後各所で多数計画される自動運転事業化プロジェクトに積極的にシステム展開していきます。また、汎用性を備えた映像音声通信システムについては、内外コネクテッドカーの車載システムとして幅広い導入を目指します。

  • ※1 超短遅延映像伝送装置Smart-telecaster Zao-SH

    モバイル回線を使って高品質な映像をリアルタイムに安定伝送する「Smart-telecasterシリーズ」の最新モデルであるZao-SHは、独自のH.265エンコーダと伝送プロトコル"RASCOW2"を搭載することで超短遅延伝送が可能です。

  • ※2 遠隔型自動運転の公道実証実験

    「ソリトン、遠隔運転システムを実用化、一般道での自動運転プロジェクトを開始 (2020年11月24日)」

     https://www.soliton.co.jp/news/2020/004259.html

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株式会社ソリトンシステムズ 遠隔運転タスクフォース remote-proj@list.soliton.co.jp

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映像コミュニケーション事業部 Tel: 03-5360-3860 stc-sales@list.soliton.co.jp

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