2025年06月10日
世界初の「自動運転システムの遠隔サポート(遠隔監視、遠隔アシスト、遠隔運転)」に関する国際規格(ISO7856)が日本主導で刊行
低速自動車(時速32km以下)の自動運転について、遠隔のセンターから遠隔サポートを行うシステム(遠隔監視(remote monitoring)、遠隔アシスト(remote assistance)、遠隔運転(remote driving))に対する世界で初めての国際規格が、日本主導のもとISOから刊行されました。
自動運転に対する遠隔サポートは、自動運転の運行をスムーズかつ安全に維持するための実用的、効率的なシステムとして、日本はもとより、世界的にニーズが高まっています。
これらシステムの実現に当たっては、遠隔センターで車両の周辺状況を正確に把握し、また遅延なく車両に対し情報通知や操作を行うことのできる高い品質が必要です。
ISO7856(※)では、世界で初めて上記3つの自動運転遠隔サポートシステムを定義するとともに、その適用シナリオ(交差点通過や路上車両迂回などの具体的ユースケース)をベースに、主に
- 車載カメラの検知範囲、解像度、その他、車両側の要件、
- 車両とセンター間の通信内容と通信品質の要件、
- これら諸要件に対する試験法
が定められました。
日本においては、自動運転レベル4運行において必須となる遠隔監視システムの導入が各地で始まっています。さらに自動運転と組み合わせた遠隔アシストシステム、並びに遠隔運転システムについても公道での実証実験が度々行われてきており、この分野では世界をリードしている状況にあります。
株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鎌田 理)が開発し、既に日本各地に展開している自動運転遠隔サポートシステム(遠隔監視、遠隔アシスト、遠隔運転の各システム)は、全ての製品について今回発行のISO7856の規格を満たしています。
なお、ISO規格の日本案は公益社団法人自動車技術会の下で作成され、当社社員もメンバーの一員として参加いたしました。
- ISO7856の正式名称
ISO 7856: Intelligent transport systems -- Remote support for low speed automated driving systems (RS-LSADS) -- Performance requirements, system requirements and performance test procedures
https://www.iso.org/standard/82951.html
Tel: 03-5360-3881 remote-proj@list.soliton.co.jp