2025年10月15日
Soliton OneGate、最新アップデート版を提供開始 - SCIMとOIDCに対応し、ID管理の自動化と認証強化を実現 -
株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鎌田 理、以下 ソリトン)は、国産IDaaS「Soliton OneGate(以下 OneGate)」の最新アップデート版の提供を開始しました。
本アップデートでは、ユーザープロビジョニングを自動化する「SCIM(System for Cross-domain Identity Management)」と、国際標準の認証規格「OpenID Connect(OIDC)」の両方に対応しました。
SCIM連携対象の第一弾として Palo Alto Networks社の「Prisma Access」 との連携を実現し、OIDCでは 「AWS Verified Access」など主要クラウドサービスとの連携を確認済みです。クラウド時代のID管理の負荷を軽減し、アプリケーション認証を強化することで、ゼロトラスト環境の実現を強力に支援します。
背景
企業のクラウド利用が広がるにつれて、ID管理の複雑化と認証強化が課題となっています。
人事異動や退職に伴うアカウント更新を手作業で行う場合、運用負荷が増大するだけでなく、更新漏れによる「退職者IDの残存」というリスクを引き起こす可能性があるため、ID管理の自動化を実現するSCIMへの対応が要望されていました。
また、認証攻撃の増加を受け、認証強化は急務となっていますが、自社開発アプリやクラウドサービスに認証機能を実装するには多大なコストと手間がかかります。このため、OneGateはこれまでSAMLでの認証連携を提供してきましたが、お客様からは、より幅広いサービスとの連携を実現するために、OIDCへの対応を求める声が寄せられていました。
新機能の概要
本アップデートでは、SCIM連携でID管理を自動化し、運用負荷を軽減しました。また、OIDC対応で、より多くのクラウドサービスとの連携を行い、認証強化を実現できるようになりました。

- 1.SCIMによるID管理の自動化
SCIMに対応したことで、ユーザー情報や属性をリアルタイムで自動更新できるようになりました。第一弾として、Palo Alto Networks社の「Prisma Access」との連携を「Cloud Identity Engine」を介して実現しています。これにより、ユーザー情報や属性を常に最新の状態に保ち、退職者IDが残存するリスクを解消します。
さらに、Palo Alto Networks社の「Cloud Identity Engine」専用メニューを管理画面に搭載し、GUI操作だけで簡単に連携設定ができるようになりました。これにより、導入と運用にかかる負担を大幅に削減します。
連携可能なSCIM対応サービスについては、順次拡大していく予定です。
- 2.OIDCによる認証の強化
国際標準規格「OpenID Connect (OIDC)」に対応し、主要なクラウドサービスや自社アプリケーションとの連携が可能になりました。
「AWS Verified Access」、「Salesforce」、「Amazon Cognito」、「Keycloak」と連携できることを既に確認済みです。これにより、自社開発アプリやモバイルアプリにも、OneGateの多要素認証(MFA)やシングルサインオン(SSO)を簡単に組み込むことができます。
デジタル証明書を使ったOneGateの強固なMFAを活用することで、激化する認証攻撃からの防御力を高めるとともに、開発者は認証実装の負担から解放され、企業はDXを加速することができます。
エンドースメント
- ■ パロアルトネットワークス株式会社 代表取締役会長兼社長 アリイ ヒロシ 様
この度、ソリトンシステムズ様のOneGate、SCIM対応においてパロアルトネットワークスのPrisma® Accessと連携されることを大変うれしく思います。ビジネス環境が多様に変化する中、場所やデバイスを問わずに安全なアクセスを実現し、一貫したセキュリティを組織全体に適用できるパロアルトネットワークスのPrisma Accessは、全ユーザー、アプリケーション、データ、デバイスに対し、あらゆる場所から安全なアクセスを実現し、組織全体に一貫したセキュリティを適用します。
SASE分野において継続的なイノベーションと共に市場リーダーシップを確立するパロアルトネットワークスは、豊富な経験と幅広い顧客ネットワークを有するソリトンシステムズ様と共にあらゆる組織の成長戦略の推進を支援して参ります。
- ■ 株式会社IIJグローバルソリューションズ 代表取締役社長 井上 喜延 様
Soliton OneGateとPrisma Access CIEのSCIM連携が実現したことを大変喜ばしく心より歓迎いたします。本連携はお客様のID管理をより強固かつシンプルにし、クラウド活用をさらに加速させるものと確信しています。当社もSoliton社と共に、「SAIZEN⁺」のスローガンのもと、市場の拡大と新たな価値の創出に積極的に取り組んでまいります。
- ■ リコージャパン株式会社 執行役員 デジタル技術本部 副本部長 栗原 拓也 様
お客様のクラウドセキュリティへの関心が高まるなか、ゼロトラストの要はIDaaSであると確信しております。
このたびのOneGateの「OpenID Connect」対応は、待ち望んでいた進化であり、大きな価値と将来性を感じております。
弊社も本製品の価値を最大限に引き出すことで、日本市場におけるDX推進の一助となり、多くのお客様にその価値をお届けできるよう全力で取り組んでまいります。
- ■ 東海旅客鉄道株式会社 東海鉄道事業本部 施設部 機械課 課長 早川 徹 様
株式会社ソリトンシステムズ様のOneGateにおける「OpenID Connect」対応は、当社が開発を進めているアプリケーションのセキュリティレベルをさらに高めるアップデートとなりました。SAMLと「OpenID Connect」への対応によって認証構成がシンプルとなり、開発効率の向上も見込めるようになりました。開発中のアプリケーションにおいて今後の拡張性を高めるとともに、OneGateの持つセキュリティ性を維持することができるようになったことから、今後もさらに幅広い領域での利用が期待できると考えています。
今後の展望
ソリトンは、セキュリティと利便性を両立する認証基盤の提供者として、日本市場のニーズに応えながら、世界の先進技術を取り入れたソリューションを展開しています。今後も「安全で効率的な認証基盤」の提供を通じて、企業のDXと、安心かつ快適な働き方を力強く支援してまいります。
サービス概要
- サービス名:Soliton OneGate
- 提供開始時期:
- 新規・トライアルテナント:2025年9月中旬より提供開始
- 既存テナント:2025年10月より順次アップデートを実施
- 主な新機能:
- SCIM対応(Cloud Identity Engine経由でPalo Alto Prisma Accessとの連携。専用メニューによるGUI設定対応、検証済み)
- OpenID Connect(OIDC)対応(AWS Verified Access、Salesforce、Amazon Cognito、Keycloakなどとの連携検証済み)
- サービス詳細
- 記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。
- 【 Soliton OneGateに関するお問い合せ先 】
- ITセキュリティ事業部
Tel: 03-5360-3811 netsales@soliton.co.jp