2025年10月27日
ソリトンシステムズ、ウクライナで遠隔施工を実証 - 複数のLTE網を活用し、安全な復興作業を可能に -
株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鎌田 理、以下 ソリトン)は、国土交通省が主導する「日ウクライナ・国土交通インフラ復興に関する官民協議会」(通称:JUPITeR(Japan-Ukraine Platform on the Infrastructure Technology for Recovery and Reconstruction))の取り組みの一環として、ウクライナ・キーウ市において遠隔施工の実証デモンストレーションを2025年10月に実施しました。
本実証は、7月に実施した現地調査をふまえ、ウクライナ地方・国土発展省(MDCT)、キーウ工科大学(KPI)、ならびに現地関係機関の協力のもとで行われたものです。
現地の複数のLTE回線を束ねることで、安定した映像伝送および制御信号のリアルタイム通信を実現。KPI構内に設置されたコントロールセンターから、約25キロメートル離れたキーウ市内のデモ現場に配置された建設機械を遠隔操縦しました。
建機にはソリトンの短遅延映像伝送装置「Zao」シリーズとアクチュエータ・ロボットを取り付け、既存の機械を改造することなく遠隔操縦を可能にしました。
操縦を担当したのは現地オペレータで、女性を含む参加者が数時間の訓練でスムーズに遠隔操作を習得。実際の建機を自在に操作できることに強い感動の声が上がりました。
本実証により、ウクライナ国内でも遠隔施工が現実的に機能し得ることが確認され、今後の復興現場での活用可能性が示されました。
ソリトンは、日本で培われた建設技術・通信技術と現地ニーズを結び付け、安全かつ効率的な復興作業を支えるための技術開発と実装を今後も推進してまいります。
実証の概要
- 実施時期:2025年10月
- 実施場所:ウクライナ・キーウ市(KPIコントロールセンターおよび市内デモ現場)
- 使用機材:短遅延映像伝送装置「Zao」、建機用アクチュエータロボット
- 通信構成:現地LTEキャリア複数回線の同時利用(マルチリンク構成)
- 実証内容:KPIコントロールセンターから約25km離れた建機をリアルタイムで遠隔操縦
背景
ウクライナでは復興のための膨大な建設需要が見込まれる一方、人手不足や危険環境下での作業が課題となっています。
遠隔操縦技術の導入により、女性や戦傷者なども安全な場所から復興作業に従事できる可能性があります。本実証は、そのような「安全で包摂的な復興」の実現に向けた第一歩となっています。




構成
- ■ 遠隔操縦ソリューションについて
- https://www.soliton.co.jp/lp/zao-x_r/
- 【 遠隔操縦ソリューションに関するお問い合わせ先 】
- 株式会社ソリトンシステムズ 映像コミュニケーション事業部
Tel: 03−5360−3860 stc-sales@list.soliton.co.jp - 記載の社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。